事務所や商業施設などの面積の広いフロアを冷房するには、温度計が欠かせません。温度計のイメージと言えば、棒状に目盛りがたくさんついたものになり、数値を目視で確認するためならばそれで良いのですが、実際はセンサーを設置して電気信号に変換して温度制御に使われる物が大半です。温度センサーにも様々な種類があり、よく使用されるのは熱電対タイプのものです。その理由は、非常に安価で購入でき、設置にも場所をとらないからです。

直径が5mmから8mmで長さも約5cm程度の形状で、これにリード線が設置されています。温度を測定したい場所に取り付けて、リード線を通して測定した温度を空調設備まで送ります。センサーからの数値を受けて空調設備が、設定温度となるよう自動でコントロールされ、部屋の室温を一定に保ちます。その場で温度が知りたい場合は、温度計を設置して表示させる事も可能です。

温度センサーを使用する場合の注意点は、まず定期的に表面を掃除することが大切です。ゴミが付着していると正確に温度を測定する事が難しくなり誤差が生じると、正常な温度制御が出来なくなり暑かったり寒くなったりというトラブルに繋がります。このため少し湿った布で汚れを拭き取ることで、大半の汚れは除去出来ますので、定期的に清掃する事を推奨します。次にセンサー取り付け場所に、風が直接当たらないようにする事も重要です。

常時風が当たってると温度が低めに検知しますので、カバーで周囲を囲うなどの処置をとって下さい。